「痛み」について①

 

 

昨年12月29日に北海道でスキーの滑走中に、

転倒して右ひざの前十字靭帯を断裂してしまいました。

その再建のために、

今年の3月22日に人生初めての全身麻酔での手術を受けました。

次の文は約十日間の入院を終えて間もなくの文章です。

最初はFacebookの友達向けに近況報告も含めて書いていたのですが、

なんとなくまとまらなくて放置していた文章です…(笑)

 

 

「私はみんなほどわかっていなかったなあ」と思うことがあります。

 

 

それは「痛み」についてです。

 

右ひざの前十字靭帯再建手術のために十日ほど入院していました。

 

「全治二年」

 

と言われている怪我の術後十日目は、両松葉杖をついての退院の日でした。

 

以前だったらなんてことはない30分程度の外出でさえも、

その時の私にとってはかなりのダメージがある時期であったこと、

家に帰ったら大量に出血した傷口たちが訴えていました。

 

びっくりでしたよ、あんなにも未完成な状態で退院させられるなんて!!(笑)

 

でもそんな状態でも術後十日目の自分は

「(脚は)腫れてるけど良くなった」と、

むしろ清々しいくらいの気持ちでいたのです。

 

つい数日前まで、

 

膝には内出血で溜まった血を抜くための管が(ものすごく原始的に)刺さっていて、

 

もちろん地面に足をつくこともできなければ、

 

まっすぐに伸ばすこともできない。

 

寝返りだってうてない。

 

「ゾウさんが四本足揃えて私の膝の上に立ってるんじゃないか」

 

と思うほどの激痛がまる四日間、

朝から晩まで続きました。

 

ほんとにほんとに、ほんとーに

 

痛かったぁ…(笑)

 

痛さのあまり、

 

「これからの人生でこれより痛い(辛い)ことが

絶対にあるだろうけど、その時私耐えられないかも……」

 

と思ってしまいました。

 

よくテレビや本で、

 

「生きる希望を失うな!」

 

みたいな言葉聞きますよね、

 

私は自分自身は絶対に人生をあきらめない、

生き抜くことを選べる人間だと思っていたけど、

 

いとも簡単にこころのエネルギーを吸い取られていました。

自分はこんなに簡単にやられちゃうんだなって、

少し自信も失ったほど。

 

それから、

例えば歯磨きだって

洗濯だって

コップを洗うことだって

誰かに少しお願いしないとできない、

以前できていたことができない身体の不自由さを

 

そばにいてくれない家族が悪いんだとか、

このぐらいやってよ看護師さん!!って

人のせいにすることもしばしばでした。

 

こういう発言をすると、

 

「甘えてんな」

 

「メンヘラかよ」

 

「情けな」

 

という世論(やじ)が聞こえてきそうだけど、

 

本当に痛くて苦しいとき、

 

人生を諦めたくなるきもちも、

 

自分以外の誰かを責めたくなる気持ちも、

 

誰だって一瞬は頭に浮かんでしまうと思います。

 

そしてそれは、すべてを一度考え直して、

冷静になれるまで、

ある程度の時間が必要です。

 

物理的な痛みの

 

副作用って

 

それほど強烈なものなんだなって初めて知りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

…ここまでしか書いてない。

 

 

 つまり……

何が言いたかったのかあんまり覚えてないのですが…

 

たぶん、

 

「世の中にこんな痛みがあるってしらなかった」

 

ってことを言いたかったのだと思います。

 

「医者にいじられる」痛みとか

 

自分自身のコントロールが利かなくなる痛みって

 

はじめてだったんです。はい。

 

でも、この「痛み」を経験してみえたことはたくさんあったんです。

 

それを

 

次回の「痛み」について②に書きたいと思います。

 

 

 

今日も来てくれてありがとうございます。